日本で最もよく知られているスペイン料理は、おそらくパエリヤでしょう。しかし、スペイン人にとってのおふくろの味の一つは、現地ではトルティージャ・デ・パタタと呼ばれる、じゃがいも入りのオムレツです。このじゃがいも入りオムレツはスペインのバールの定番タパス。そして、スペイン人はこのスパニッシュ・オムレツをハイキングなどの野外にも持っていってお昼に食べます。今回はこのスパニッシュ・オムレツを野外で料理してみましょう♪
実はこのスペイン風オムレツは、時間さえかければ失敗の少ない料理なので、料理初心者の人にも大変おすすめなのです。
材料はシンプル。でも、じっくり時間をかけて調理。
まず、材料を準備しましょう。とはいえ、特別な材料はまったくないのでご安心を。
スパニッシュ・オムレツ材料(4人分)
- 卵 中型5個位
- じゃがいも500g~600gぐらい
- 玉ねぎ 中1個
- 塩コショウ
- オリーブオイル(できれば。なければ油なら何でもOK)
お家の冷蔵庫で眠っているであろう、卵やじゃがいもが大活躍する料理なのです。
作り方
- じゃがいもを水洗いして皮を剥く。その後、薄めのいちょう切りにする。
- 玉ねぎは皮を向いて、薄切りにする。
- フライパン、あるいは手近にあるお鍋を温めて油を引き、切ったじゃがいもと玉ねぎを炒める。塩コショウも忘れず。ちょっと濃い目の味付けにしておくことをおすすめします。焦らず、気長に炒めましょう。
- じゃがいもと玉ねぎに火が通ったら、一度お皿に取り出して、フライパンを洗う。
- じゃがいもと玉ねぎの炒めものは、20分ほど放置して冷ます。
- ボウルの中に卵を全部割り入れて混ぜる。塩コショウも少々加える。
- ボウルの卵液のなかに、先程から放置していたじゃがいもと玉ねぎの炒めものを投入して軽く混ぜる。
- フライパンを温めて、油を引き、卵に混ぜたじゃがいもと玉ねぎの炒めものを投入。
- フライパンに蓋をして、焦がさないように注意しながら、弱火でじっくり焼きます。ここでも、焦らず気長に、卵に火が通るのを待ちましょう。
- 5分ほどたったら、蓋を開けて、オムレツをひっくり返し、反対側もよく焼きましょう。
- 卵に火が通ったら食べることができます。でも、堅い卵焼きの好きな方は、一通りオムレツに火か通ってから、超弱火にして20分ほどじっくりと焼くと、指で押しても潰れないくらい硬いオムレツが出来上がります。
出来上がったスパニッシュ・オムレツ、どうやって食べる?
このように簡単に作れるスパニッシュ・オムレツは、大人にとってはビールに合うおつまみになりますし、子供にはパンで挟んでサンドイッチにしてあげると手軽なお昼にもなります。そして、このスパニッシュ・オムレツは冷めても美味しさがキープできるため、更にひと手間加えて、別の料理に変身させることもできるのです。
例えば、オムレツを横に切ってマヨネーズを塗り、細かく切ったレタスやトマトを挟んで、サラダ風のスパニッシュ・オムレツに変身。同じように、オムレツを横に切って、チーズとハムを挟み、フライパンでちょっとだけ加熱。チーズがとろーりと溶けた、ピザ風スパニッシュ・オムレツの出来上がり!!
変幻自在なスパニッシュ・オムレツは、一度大きなフライパンなどで焼いておくと、その後もしばらくは楽しむことができるので、キャンプ料理にぴったりなのです。
スパニッシュ・オムレツのつけわせは?
スペイン人が自然の中でスパニッシュ・オムレツと共に持っていくのはワインとバゲット。そして、家にある生野菜を適当に刻んで、混ぜて、オリーブオイルと酢をかける、非常にシンプルなサラダを持っていくことが多いです。トマトやレタス、玉ねぎを細かく切ってオリーブオイルと酢と塩であえた簡単な野菜サラダなら、スパニッシュ・オムレツを作りながら、簡単に調理できますね。大きなスパニッシュオムレツづくりは、きっと心に残るグランピング体験となることでしょう。