FOOD

2021.06.25

スペイン マヨルカ名物のチーズケーキ「グレイチョネラ・デ・レケソン」

最近の日本で最も有名になったスペイン料理といえば、バスク・チーズケーキではないでしょうか。しかし、一大農業国であるスペイン、バスク地方以外にも、おいしいチーズケーキがあるのです。マヨルカを始めとするバレアレス地方では、牛ではなく羊や山羊などが家畜としてあちこちで育てられています。そのためチーズなどの乳製品の生産はマヨルカでも盛んです。

今回ご紹介するケーキは、マヨルカ島で生産されるリコッタチーズをたくさん使ったチーズケーキです。現地では「グレイチョネラ・デ・レケソン(Greixonera de requesón)」と呼ばれている、このマヨルカ・チーズケーキ。グランピング中にリコッタチーズが手に入ったら、ぜひこのマヨルカ・チーズケーキを作ってみましょう。ピザ窯やオーブンがあるグランピング場では、簡単にこのケーキを作ることができますよ。

「グレイチョネラ・デ・レケソン」

画像/引用https://www.recetasmallorquinas.es/2019/05/greixonera-de-brossat.html

材料(4人分)

  • リコッタチーズ 1kg
  • 砂糖 200g
  • 牛乳 200ml
  • 卵 7個
  • レモン 2個
  • シナモンパウダー 大さじ1
  • バター 少々

作り方

  1. オーブンやピザ窯に火を入れて175度の温度に温める。
  2. ケーキ型の中にバターを塗り、クッキングシートを貼り付ける。
  3. レモンを洗って皮を薄く剥く。後でこの皮も使うので、捨てないこと。
  4. リコッタチーズの水をしっかりと絞り、手でちぎってボウルに入れる。
  5. 4のボウルに卵・砂糖・レモンの皮・シナモンパウダー・牛乳を加えてよーく混ぜる。ダマにならないようよく混ぜること。
  6. 2のケーキ型に5の生地を流し込み、温めいていたオーブンやピザ窯で30分ほど焼く。火元からは遠目の場所において、じっくりと遠火で焼くこと。
  7. 竹串を生地に刺して、なにもついてこなかったら、ケーキ型をオーブン(ピザ窯)から取り出して、室内で1時間ほど寝かせる。
  8. 粗熱がとれたら、出来上がり!!

リコッタチーズは、牛でも羊でもOK

もともとリコッタチーズは羊の乳から作られるチーズですが、今では牛乳から作られるものも多いとのこと。このマヨルカ・チーズケーキでは、牛と羊両方ののリコッタチーズを使って作ることができます。ただ、できるだけ新鮮で高品質のリコッタチーズを使うと、ケーキがとても美味しくなります。

ジャムを付けて食べることもあるマヨルカ・チーズケーキ

現地マヨルカでは、このチーズケーキをジャムと一緒に食べることもあります。ジャムはいちごやりんごなどどんな果物でもよいのですが、人気があるのはスペイン語では「メンブリージョ(Membrillo)」と呼ばれる、マルメロのジャムと一緒に食べることです。このマルメロのジャムは普通にパンに付けて食べても美味しいので、もしもグランピング場でマルメロの実が手に入ったら、ぜひジャムにすることをおすすめします。また、このマヨルカ・チーズケーキをフルーツゼリーと一緒に食べることも、マヨルカでは珍しくありません。

マヨルカ語で「グレイチョネラ」とは、プディングのこと

ちょっとユーモラスな響きのするマヨルカ語の「グレイチョネラ」は、もともとプディングのような料理を意味する言葉です。そのため、マヨルカのレストランで「グレイチョネラ一つ下さい」というと、プリンがでてくる可能性が非常に高いのです。そのため、この「グレイチョネラ・デ・レケソン」の出来上がりは、若干水気の多い、レアチーズケーキのような見た目のケーキになります。レアチーズケーキが大好きな人にはたまらない一品となることでしょう。
スペイン マヨルカ チーズケーキの「グレイチョネラ・デ・レケソン」でグランピングのお茶の時間をお楽しみください♪