FOOD

2021.07.14

そら豆と豚のアバラ肉のスープ「ハーバ・ペラーダ」

夏になると、豆類が美味しくなりますね。茹でたそら豆に塩をふってビールのおつまみにするのがお好きな方も、多いのではないでしょうか。豆類を頻繁に食べるスペインでは、そら豆も食べます。乾燥したそら豆がスーパーなどで売られているくらい、ポピュラーな豆です。

今回は地中海に浮かぶスペイン領・マヨルカのそら豆を使った家庭料理をご紹介します。ハーバ・ペラーダ(Haba pelada)という名前のこの料理は、普段は乾燥したそら豆を使いますが、新鮮なそら豆でも作ることができるレシピです。前の日からの準備が必要ですが、グランピング中に沢山そら豆を買ってしまったときになどに、ぜひ調理してみましょう。

ハーバ・ペラーダ

材料(4人分)

  • 乾燥したそら豆 200g

(もしも生のそら豆を使う場合は 300gほど)

  • 豚のアバラ肉  250g
  • ベーコン 150g
  • 玉ねぎ 2個
  • トマト 3個
  • マカロニ 200g
  • 塩コショウ

作り方

(料理する前の晩)

  1. 乾燥そら豆をたくさんの水の中に浸しておく。生のそら豆を使う場合は、この部分はパスして、次の工程へ進みましょう。
  2. 豚のアバラ肉を水と一緒に鍋に入れて、1時間ほどコトコト煮る。その後自然に冷めるまで一晩放置しておく。

(料理当日)

  1. 玉ねぎをみじん切りにする。
  2. トマトは湯剥きして皮をむいてから、みじん切りにする。
  3. 深いスープ鍋などにみじん切りした玉ねぎとトマト、そして水で戻したそら豆を入れる。
  4. 3のスープ鍋に、前日作った豚のアバラ肉のスープを目一杯加えて、中火で煮る。
  5. 4がグツグツいってきたら、一口大に切ったベーコンを投入して更に煮込む。
  6. ベーコンに火が通ったら、塩コショウして味をととのえる。
  7. マカロニを6に投入し、鍋を混ぜながら弱火で10分ほど煮込む。
  8. マカロニに火が通ったら、出来上がり!!

豚肉のスープを十分に吸い込んだそら豆とマカロニがおいしい一品です。

豚肉以外でも、鶏肉でも魚でもOK

正規のマヨルカのレシピでは、ハーバ・ペラーダに使う肉は豚肉と決まっています。ちなみに、マヨルカはスペインの中でも豚肉や豚の油を使った特産品がたくさんある地域です。しかし、日本でグランピング中にハーバ・ペラーダを作るなら、手に入るお肉でそら豆を煮込んでマカロニを加えれば美味しいスープになるでしょう。もちろん鶏肉でも、牛肉でも大丈夫。骨が手に入れば美味しいスープがとれます。また、魚のあらを使ってスープをとっても良いかもしれません。具はベーコンやソーセージなどありあわせの肉類を入れてもよいのですが、スープは魚や肉の骨をつかって本格的に作ることをおすすめします。

そら豆以外の豆でもいいの?

日本では乾燥したそら豆を見つけるのはちょっと大変かもしれません。そんなときにはひよこ豆やいんげん豆の乾燥したものをこの料理に使ってみましょう。美味しいスープを吸い込んだ熱々の豆をハフハフしながら食べましょう。

ハーバ・ペラーダの付け合せは?

現地マヨルカ島ではハーバ・ペラーダは冬の料理。とは言え、マヨルカ島の冬の最低気温はプラスの5度~9度くらい。基本的に一年中温暖な気候の土地なのです。そんな場所の料理なので、冬の料理だから、と温かいものを付け合わせにすると、少し暑苦しい感じになるかもしれません。付け合せにはレタスとトマトとオリーブのはいったシンプルな野菜サラダをおすすめします。ちなみにパンは全粒粉のちょっと癖が強めのパンのほうが、どういうわけかこの料理に合うので、おすすめです。
そら豆のスープをコトコト煮て、グランピングで穏やかな時間を楽しんでくださいね♪