テーブルの中央にドーンと大きなお肉があると、食事がとても華やかに見えますね。家族や気の合う友人と大きなお肉を切り分ける瞬間というのは、意外と後々まで記憶に残る幸せの瞬間だったりするのではないでしょうか。
自然の中での食事で、少し食卓を豪華にしたいときには、こうした大きなお肉のローストに挑戦してみるのも面白いかもしれません。下味をつけて火に入れてしまうと、あとは火加減に注意しながら焼き上がるのを待つだけなので、意外と手間もかからず、簡単にできます。また、残った骨などからスープを取って翌朝の朝ごはんに1品にすることもできるので、食材を最後まで使い切ることもでき、材料も無駄になりません。今回はグランピングの食卓で主役になる、ローストの肉料理を2種類ご紹介します。
いろいろなソースで楽しむ「ロースト・ビーフ」
画像/引用:https://pixabay.com/ja/
お肉のロースト、と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、やはりロースト・ビーフではないでしょうか。豪華な料理ですが基本的には焚き火さえあれば作れる料理なので、グランピングでの1品におすすめです。
材料(4人分)
- 牛もも肉(500g)
- はちみつ 少々
- 赤ワイン 50ml
- しょうゆ 50ml
- おろし玉ねぎ 1個
- しょうが 少々
- にんにく 少々
- ヨーグルト 50ml
- マヨネーズ 50ml
- わさび(チューブ式) 少々
- 大根おろし 少々
- レモン果汁 少々
作り方
- (前日にしておくこと)牛もも肉をジッパー付きの袋にいれて、はちみつと混ぜて、一晩室温においておく。
- (料理当日)フライパンを火にかけて、牛肉の表面をフライパンで焼く。
- 肉全体に焼き色がついたら、弱火にする。そして肉を転がしながら10分ほど万遍なく焼く。
- 焼いた肉をアルミホイルで包み、焚き火の火元の遠い場所において、30分くらいじっくり焼く。
- 肉を火からおろし、しばらくそのまま放置しておく。
- 肉を焼いたフライパンに赤ワイン・おろし玉ねぎ・にんにく・しょうが・醤油を入れてひと煮立ちさせてソースを作る。
- 大根おろし・レモン果汁・醤油を混ぜ合わせてソースを作る。
- ヨーグルト・マヨネーズ・レモン汁・おろしにんにくをよく混ぜて、ヨーグルトソースをつくる。
- ローストビーフをアルミホイルから出して、薄切りにする。
- 薄切りにしたローストビーフを6・7・8のソースに付けながら、食べる。
ローストビーフのホットサンドやおにぎらずも美味しい!
ローストビーフは薄切りにして食べるため、意外と一回で全部食べきることは難しいのではないでしょうか。夕食で全て食べきれなかったとしても、翌日朝ごはんに食べてもよいでしょう。ホットサンドの具に使うとかなり豪華な朝ごはんになりますし、ローストビーフは白ごはんともあうのでおにぎらずなどの具にしても良いでしょう。
ロースト・ポークの変わり種「セルド・レリェノ」
画像/引用:https://misrecetasrellenas.info/lomos/cerdo-envuelto-en-tocino-al-horno/
焚き火でローストポークを焼くこともできます。でも、もしもグランピングでロースト・ポークをつくるなら、ちょっと手の混んだものを作ってみましょう。豚肉以外にも、いくつか用意することになりますが、いずれも手に入れやすいものですので、ご安心ください。
材料(4人分)
- 豚ロース肉 5kgくらい
- 玉ねぎ 2個
- りんご 1個
- じゃがいも 2個
- オリーブオイル 少々
- 赤ワイン 200ml
- 塩コショウ 少々
- タコ糸 5mくらい
作り方
- 玉ねぎ1個とりんご1個の皮を向いて、粗みじん切りにする。
- 1をオリーブオイルで炒めて、冷ます。
- 豚ロース肉をまな板の上において、包丁の背などで全体的に叩くいてから、塩コショウする。
- 3の上に2をのせて、肉の端からぎゅうぎゅうと固く巻きつける。
- ぎゅうぎゅうに巻いたロース肉をタコ糸で、しっかりと巻きつけて、縛る。
- フライパンに油を引いて、タコ糸を巻いたロース肉の表面全体を焼く。
- まな板の上にアルミホイルを大きくひろげ、輪切りにしたじゃがいもと玉ねぎをのせる。
- 7の上にの5のタコ糸で巻いたロース肉をのせて、塩コショウとワインをかけたあと、アルミホイルで包む。
- 焚き火の上に網を置いて、その網の上で7を焼く。時間にして45分くらいじっくり焼くこと。
- 出来上がり!!ロース肉の真ん中の玉ねぎとりんごが、豚肉の旨味を吸い込んで絶品です。
ハムとチーズを巻いてもOK!
豚ロース肉に具を挟んで焼くメニューは比較的ポピュラーですが、野外でも手軽にできる料理の一つです。りんごと玉ねぎを炒めるのが面倒なときには、ハムとスライスチーズを挟んで焼いても、美味しいものが出来上がります。またフルーツ好きな人は、オレンジを切ったものとハーブを混ぜてロース肉で巻いても、良いでしょう。また、具をまいたロース肉を焼くときには、焚き火ではなく、ダッチオーブンを使うと、焼き時間が短縮されるでしょう。
テーブルにあると一気にその場が華やかになるのが、こうした大きなロースト料理。大きなお肉を買っていき、ぜひ、グランピングで挑戦してみませんか!食べている時はもちろん、料理の仕込みまで良い思い出になりますよ。